はつりも【現役人事のリモート転職ノウハウ】

人事採用歴10年の運営者が「リモート・在宅」で働きたい方に向けて幅広く情報を発信しています

【現実】リモート勤務に憧れている人、読んでください

こんにちは。リモート初体験の方のためのコンテンツ、はつりもです!

 

今回は、あなたは、リモートで働く必要がありますか?というテーマでお話をしていきたいと思います。

 

いやもちろん、リモートで働きたいから、ご覧になっていると思うのですが、なんで今回このテーマでお話をしようと思ったかと言いますと、

 

私自身がフルリモートの人事採用として、色んなクライアントさんの採用活動をお手伝いしてきたなかで、

「リモートが合わなかった・向かなかった」という人をたくさん、たくさん見てきたからなんです。

 

もう、本当に多いので、この失敗をみなさんにしてほしくないという想いで、お話します。

 

なので今回は、今一度「自分はリモートで働く必要があるのか、もし必要性がないなら、今のままでもいいんじゃないか」と、冷静に考えていただくための記事となっています。

 

YouTubeで同じ内容を話しています!動画の方が良い方はこちらをどうぞ。1.5倍速だとサクサク聞いていただけます

 

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あなたはなぜ、リモートで働きたいのですか?

 

まず、リモートで働きたい理由について、ネットで調べてみました。

見たところ大体、7割はこの中にあてはまるのではないかと思います。

みなさんはいかがでしょうか?

 

その1.通勤にかかる移動時間を減らしたい 

都心だと往復◯時間かかります、という人多いですよね。満員電車のストレスも半端無いと思います。

 

その2.ワークライフバランスを改善したい

残業時間が多いとか、休日も仕事してるとか、家族の時間を少しでも増やしたいという方ですね。

 

その3.育児や介護をしながら収入を得たい

お子さんが小さいとか、お婆ちゃんの介護で1日家にいないといけないとかですね。女性でリモートを希望される方でもっとも多い理由になるかと思います。

 

その4.通勤圏内に働きたい会社がない

これは地方にお住まいの方に多いですね。例えばエンジニアやクリエイティブ系の会社だとどうしても都会が多いですし、年収アップを目指して地方から東京大阪の会社を目指す方もいらっしゃいます。

 

その5.家族が転勤族なのでどこでもできる仕事じゃないと困る

こちらも女性に多い理由です。旦那さんの転勤に付き合うから、定職につけず、行く先々でパートや派遣社員を探しているという方です。

 

その6.体調の関係で外で働くのが難しい

身体にかかわる色んな理由で、外に出歩くのが難しい方もいます。身体的な理由じゃなくても、例えば、人がたくさんいるオフィスが苦手とか、自律神経の弱い方とか、生理痛が死ぬほどキツイ方とかも該当します。

 

その7.ただ単純に、リモートワークに興味がある

シンプルに、興味があるからリモートで働きたい!と思ってる方もめちゃくちゃ多いと思います。別に今の会社でも大きな不満はないけど、リモートのほうが効率的に働けそうとか、メリットを感じていらっしゃる方ですね。



ここで「ちょっとSTOP!」と止めさせていただきたいのが、1と2と7を選んだ方です。

もしかしたら、リモートで働く必要がない可能性があります。

 

ちなみに、3.4.5.6が理由の方は、なかなか代替案が出せませんので、ぜひ積極的にリモートで働くことを検討してほしいと思います。

 

 

1と2と7を選択した方に「なぜ、ストップと言いたいのか」をお話しさせてください。

 

1)通勤にかかる移動時間を減らしたい

 

結婚や異動で、通勤時間が長くなってしまった、なんていう方も非常に多いと思います。

 

もちろん、引っ越しという手を選択できれば良いですが、

実際のところ金銭面の問題や家族の都合もあるわけで、勤務先の近くに引っ越し!なんて、そう簡単にはいきません。

 

でも、通勤にかかる移動時間を減らしたいんですよね?

それでは、通勤しやすい会社に転職されてはいかがでしょう?と思うのです。

ごめんなさい、怒らないでください。聞いてください。

 

リモートワークは、冒頭にもお伝えしたように、やはり向き不向きがあります。

今まで活躍出来ていた人が

  • リモートになった途端に活躍できず自信をなくしたり
  • 思ったようなリモート環境が整えられず業務に集中できなかったり
  • 逆に年収がダウンしてしまったりと

それなりのリスクも伴うのです。

 

ですから、もし、通勤しやすい場所に希望条件の会社があるなら、そちらも是非、検討してみてほしいと思うのです。

 

例えば、いま通勤に往復4時間かかっているとします。

それが往復2hに減れば、当然ながら通勤時間を1日2h減らすことができますよね。

2hで出来ることはたくさんあります。

30分多く寝ることができるかもしれないし、子供と1日1h遊べるようになるかもしれない。

であれば、片道1時間で通勤できる会社を探してみる、というのは一つの手になります。

 

もちろん通勤時間がゼロになれば、1日4hの空白の時間ができます。

でも、何度でも言わせていただきたいのですが、リモートには向き不向きがあります。

 

ですので、もし、近くの会社に転職することで今より状況が改善するのであれば、私はそちらをオススメしたいなと思います。

 

でも、何がなんでも通勤時間をゼロにしたい!ということであれば、フルリモートの会社を探してみてくださいね。




2)ワークライフバランスを改善したい

 

私が見てきたウン万人の履歴書の中で多く目にするのが、「ワークライフバランスを改善したいから、リモート勤務ができる会社を探している」という求職者さんです。

 

わかります。

 

今の会社が忙しすぎて寝る時間もないとか、休日の呼び出しがあってキツイとか、残業時間が長いとか、帰ってきた後の記憶がないとか、だから、ワークライフバランスを改善して、少しでも余裕のある生活が送りたい気持ち、めちゃくちゃわかります。

 

ですが、リモート=ワークライフバランスの改善に必ずしもなる、とは限らないのです。

 

もちろん、通勤時間がなくなることで生まれる余裕はあります。2時間や3時間の通勤がゼロになると考えたら、それだけで魅力的ですよね。

 

しかし、残業時間についてはどうでしょうか。

実際のところ、リモートでもみなし残業45hなんていう会社はゴロゴロあります。

さらに家で仕事ができてしまうからこそ、終業という区切りがなくなり、早朝から深夜まで断続的に仕事をしている、なんていう人もゴロゴロいます。

 

さらに言うと「ワークライフバランスの改善」を目的として入社を希望している求職者さんを、問答無用で書類選考不合格にする会社すら存在します。

これは「ワークライフバランスの改善」イコール「残業したくありません」と解釈するからなんですね。

日本ってこわい。

 

というわけで、リモートでワークライフバランスを改善したいのであれば

  • しっかりと企業分析して
  • 選考過程で面接官に内部事情をがっつり聞いていただいて
  • あなたの希望が本当に叶えられるかを

よくよく検討していただきたいなと思います。

 

7)ただ単純に、リモートワークに興味がある

 

リモートで働くことはメリットがたくさんあります。

  • 出社するより自由な時間が増えるかもしれないし
  • 昼寝だってできるかもしれないし
  • 無駄な会議が減るかもしれないし
  • 面倒な人付き合いもなくなるかもしれない

でも、今あげたことは全部「かもしれない」です。

 

もしかしたら転職することで

  • 今より激務で自由な時間なんて無いかもしれない。
  • 昼寝する時間なんてなく、お昼ごはんは毎日デスク飯かもしれない。
  • 無駄な会議はリモートでも結局あるんだな、、って落胆するかもしれないし
  • リモートだからって人付き合いがなくなるわけじゃありません。

 

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こちらの動画↑でご紹介した4人の方に共通しているのが

「こんなはずじゃなかった」なんです。

 

リモートワークに過剰な期待をされているとか、もっと今より楽になるはずとか、もっとキラキラしたイメージだったとか、そういう方がとても多いんです。

 

これは私自身の長い人事採用経験の中で、たくさんのリモート希望の方の履歴書を見て、面接をしてきた経験からお話している、事実です。

 

でも夢を抱くのは悪いことではないですし、リモート企業に転職して夢を実現した方や、働く環境や年収が大幅に改善した方だっています。

 

多分なんですが、在宅とかリモートとかワーケーションとかで出てくるCMや広告や動画が、どれもキラキラしたイメージにしすぎてるからじゃないのかな?と思ったりもします。

 

なんか窓辺で朝日をあびてコーヒー飲みながらマックブック開いてる、アレですね。

いやまぁ広告なのでキラキラしてないといけないのは当たり前なんですけど、イメージは所詮イメージ。

現実をしっかり想定しておかないと、まじで、やられます。

 

リモートスタイルだろうと出社スタイルだろうと、自分に合った会社や仕事、環境を見つけることが一番大事です。

 

もし今の会社に大きな不満がないのであれば「少し興味がある」というテンションでリモート企業に転職するのは危ないかもしれません。

 

ぜひぜひ、一度立ち止まって、メリットとデメリットを考えてほしいと思います。